数ヶ月前、毎日新聞に掲載されていた、
或る母親からの投稿に目が止まった。。。

詳細の記憶は無いが、とにかく60才の高齢女性には
ALSで寝た切にある娘の介護は想像を遥かに
超越した厳しいものだった。

何時だったのか、その母親の口からふと声が漏れた。

「疲れた」

それから時を移さず娘は亡くなった。
その頃、特に変化も無く小康状態を保っていたにも拘らず
或る日何故か急変し寸刻。。。

「娘は本当に優しい子だった。
そういう子だから、私の体を心配して
これ以上迷惑は掛けられない、と思ったのでしょう。
これは娘の最期の優しさだと思うと
心が温まる思いです。」

といった内容(だったと思う)の記載に驚きを隠せなかった。

押し潰されそうな現実からの逃避ではなく
母親は本心からそう感じていたのだろうか。。。

ゆきと重なった。

実はゆきを旅立たせてしまう数ヶ月も前から
自身の体調の徒ならぬ異変には気付いていた。
更に2ヶ月前頃には良く目の前が真っ暗になり
このままでは流石に拙いだろうという状況にもなっていた。

。。。ゆきは気付いていた。
自分が居る故、飼い主は病院へ行かれない
心配で入院も出来ない。。。

大きな自分を抱っこし介護等
させられない。。。飼い主はこの事を常に思い悩んでもいた。
ゆきはこの飼い主にそういったキャパの無い事は
全てお見通しだったのかも知れない。
それでもきちんと彼女らしく数日間猶予をくれていた。
だが、それに因り究極の「死」という判断をさせてしまった。。。

この新聞の母親が心底、件の様思えるのであれば
これ程幸福な事は無いと感じる。
こういった思考が羨ましいと思ってしまう自分が
又、罪深い。。。

肉体、精神的共
もっと苦しまなければゆきに申し訳け無い。
彼女の感じていたであろう絶望感、悲しみ苦しみには
到底足元にも及ばない。
そう判っている。。。にも拘らず。。。