ゆきが亡くなり。。。否、殺してしまって以来
常食は玉ねぎとチョコレートになった。
もう大体のチョコレートは網羅したかも知れない。

ゆきが口に出来そうな物は
一切食べられなくなった。。。
一週間か二週間目に
お寿司を買ったと思う。口にしたが
味はしなかった。
「砂を噛む」とはこういう事なのか、と実感した。
口に入れるとジャリっとした気がするも
記憶は曖昧。

沖縄から以前ゆき在りし日、送って
下さった食材を再び頂いた。
その他も沢山。。。有難かった。
小さく冷たく無機質な入れ物に押し込められた
ゆきを抱っこし、涙を飲み込み
話し掛け乍ら、頂いたのが最後だったろうか。

数日前の夜、酷い目眩に襲われた。
これは力が入らないのではない、
又吐き気等を全く伴わない眩暈。
踵を返す、シートの取り替え時腰を屈め
腰を伸ばす、前に有る物を避け様とする。。。等の
何でも無い動作の際顕著に現れる。

---腹部の張りは再び治まって来た。
胸痛も、我慢出来る範囲となったが、
背中と腰の疼痛は相変わらず、きつい。
暫く動けなくなる。。。吐血は無いが下血が始まった。
気味の良いものではない---

余りの目眩で、一時真っ直ぐに歩けなくなった。
此処で倒れられない。携帯を手に取っていた様だ。
タクシーの中でジッとしていた。
救急病院に到着する頃には、目眩は
治まっていた為、そのまま帰宅しようかと
思ったが事務の人が夜間急入口で待っていた。
電話で私は何を伝えたのだろう?
そんな大袈裟な事じゃない。。。

やたらと元気に、お詫びをしたが夜間外来に
通された。廊下をスタスタ歩いた。
どうか此処で振らつかないでくれよ、と祈った。

問診、血液検査。。。身長体重まで何故か測られた。
8kg減っていた。。。

担当医は本来初診では意味が無い様なマーカーも
調べていた。
CA19-9とCEA。CA19-9は100オーバー、
CEAの方も20超え。参ったな。
しかし何故に、急患にマーカー?と最大級の疑問。

手っ取り早く腹部エコーを提案されるも
今日はどうしても急いで帰らなければいけないと
断わり帰宅。その翌日MRIと断ったエコーの予約をされた。
行っていない。

全く迷惑患者になってしまった。
今更だが、いつも目眩は暫くの間、大人しくジッと
していれば治まる故、慌てて夜間急へは
行かなくても良かった。
唯、今回はこのままオダブツかと危機感に
迫られてしまった。
まだ何も準備をしていない。。。
それどころか益々、何処に何が有るのか全く判らなく
なっている状態だ。

玉ねぎとチョコレートでは100%
身体に良くない事は判っている。
恐らくそのせいだ。そうだ、そうに決まっている。

早く色々と片付けなければいけない。