お腹の張りを何とかしたいと思い
自転車で走り回った。
苦しさがピークになる少し前の出来事。

まだ日の出前、真っ暗だが
トラックやバン等の営業車が結構行き交う4時少し過ぎ。
自宅近くで、あの大型雑種のハチと会った。

ゆきの好きだった、てつ宅へ繋がる
猫さん集会場の通りを出て直ぐ。。。

ハチを連れたお父さんは
ゆきのいない私の事を最初判らなかった様だが
ハチは直ぐに尻尾を振ってこちらへ
挨拶をしに来てくれた。
人馴れしていないハチとは
ゆきのお陰で仲良くなれていた。
奥さん曰く、唯一の友達がゆきちゃんだと。。。

お父さんは、ゆきが当然もうこの世には
居ない、といった内容の言葉を掛けて来た。
話自体は忘れたが。。。確か「亡くなったんですか?」
といった様なニュアンスだった?否、違う。。。
ニュアンスではなかった。
ハッキリと「その言葉」で言ったかも知れない。
相変わらずボチボチで、と返答をすると
お父さんは驚き
。。。散歩は。。。?と質問をて来た。
否、中々歩くのも大変で。。。と。

直ぐに話を反らせた事が、今考えると
不自然だったかも判らない。
ハチの飼い主お父さんは奥さんと
交代で一人暮らしをしている90代の母親の
所に毎日介護で通っているという話を聞いていた為
お母様の具合は。。。とこちらから。

何時亡くなったかも聞いたが全く覚えていない。
102才で亡くなったとの事。
現在、自分がBAさんの介護をしている話に
擦り替えた。結局、母親という方は最終的には
介護施設に入所したが、それから間も無く
亡くなったそうだ。

BAさんは今、一人暮らしで自分が毎日
通っている話、軽度の痴呆で
それがかなり厄介な事等を矢継ぎ早に
口を吐いて出ていた。。。

---それだけでは無い---

ハチと会う、更に数週前
GRのクッキーとモカのパパからメールが
入った。パパにはクッキーが亡くなった際
クッキーの画像が欲しいとの事で
100枚程度の画像を全て添付している。

最近会わないけど如何ですか?
自分は自転車で転倒し肋骨と小指骨折をし
モカの散歩もろくに行かれない。。。
といった内容だった。

自分も心臓が悪い事その他を掻い摘み
返した。
すると速攻返事が来たのだったと思う。
労いの言葉と共に「ゆきちゃんはまだ健在ですか?」と。
「まだ」に引っ掛かった。。。

こちらのそれに対する返信は
冒頭で更に自身の身体の件。そして
ゆきの事は「ボチボチといったところでしょうか」と
付け加え、更に四女が来た経緯等を付け加えた。
自分の身体の具合を鑑み
何か起きた際に、まとめて引き受けてくれる約束を
した話等々。。。
それ以降の返事は無かった。
クッキーモカパパが、ゆきの訃報を
知らないワケは無いのだろうな、と思った。

何時ぞやバス停で会った、あの品の良いお婆さんは
クッキーモカやゆきが良く行っていた、てつ宅前の
市営住宅公園で何時も会っていた。お婆さんから
ゆきの話は聞いているだろう。
しかもパパのご自宅は、極小プー飼いの直ぐ隣り。。。
或意味、情報通のそのママは
仲の良いトリマーさんから聞いているはずだ。
トリマーさんは直接、こちらには聞いて来ない事が
救いだが、知っている。このブログを読んでいるのだから。

あの悪夢、殺してしまった3月19日~20日の
話をさせないでくれ、心が叫ぶ。

嘘を吐いた。

昨日、腫れたお腹を隠し相変わらずBAさん宅へ。
その途中、マー君のママとも会ったが
30分も立ち話をする事に。
マー君ママは、18才半のマー君が
獣医に受診をしても、何も言ってくれないと
言っていた。フィラリアの駆除薬も何時まで
服用すれば良いのか教えてくれないし、と。。。
マー君は普通に歩いている!
フィラリアは成虫になるまで2~3年要するから
結局、万が一今フィラリアの蚊に感染しても
悪さをするのは最低でも2年後、しかも
これまで予防しているワケなので、それ等が増えたと
しても心臓に負担が来るのは、更にもっと経って
からではないか、と伝えた。

そして

ゆきも今年一杯はフィラリア駆虫するけど
来年はしないかもなぁ~。。。とも。
マー君ママは、皮肉にもBAさん宅の近くに
住んでいる為、頻繁に会ってしまうが
一度、ゆきちゃんは?と聞かれた際
ボチボチ。。。と応えて以来
完全に存命していると思ってくれている。

それで良い。。。

嘘吐きでも良い。
最後の砦、自分の心を守る最期の。。。
これが崩壊しかかった、本当に意思無く、線路に入ろうとしていた
お婆さんとの会話以降、心の護り方が解った。
世界の風景が靄となり凝縮し、線路へ導いたあの時。

私は最低限、自分の心を守らなければいけない。
ゆき、ごめんなさい。本当はこんな心、更に
壊れてしまったって良いんだ。
おまえが苦しんだ様に、もっともっと苦しまなければ
いけないんだ。。。
心を破壊してしまったって良いんだ。
そうでなければ、寧ろいけないんだと思う。
だけど、怖くて出来ない。
何かの下らないプライドが邪魔をする。。。

私は元気。。。何時でも元気。

何時までこうして生きているのだろうな、
嘘吐き飼い主。
実に惨めで悲しい嘘だ。