汚チビ等にライバル心剥き出しに
自分もまだまだイケますよ、とアピールをし
やたらと元気そうに振舞い、飼い主を喜ばせてくれる
;と言ってもゆきに取り、現在の元気とは、飽くまで
咳をし乍らも自力で歩く、 自力でフードを摂る
という事ではあるも; 場合も見られる。。。
と思うと逆に力尽きた様、グッタリしてしまい
目覚めるのは咳嗽時のみ、立つ事も侭ならず
震えも止まらず、視線も定まらない、
何とか立って貰ったとしても、フラフラで抱っこを
余儀無くされる事も多々。

ゆきの場合には現在は体調自体
気温、湿度等とはどうも余りリンクは
して居ない気もする。

昨朝、まだ雨も霧雨が降り始めたばかり
然程濡れる状況でもなかったが
明らかにこれから大雨になりそうな予感はあった。
カートでは濡れてしまう為、
流石に濡れたカートに乗って貰うのは
拙い。歩きに挑戦をする事に。

せめて今の内に私道上まで行こう、否
私道上まででは満足しないであろうゆき。。。
ゴミ捨テーション位までは何とか頑張れるかも判らない
と大きな誤算をしてしまった。

傘無し、多量のゴミを持ち、
ゆきのリードを引くも、私道上までも中々
歩けない。ここで止めれば良かった。。。

何度もフラ付き、倒れ乍ら漸く私道上まで辿り着いたが
そこからが地獄だった。

もう一歩も脚が出なくなってしまった。
しゃがみ込み、固まるゆき。
ゴミを端に置き、抱っこすべく両手を
脇から滑り込ませるも、変に力が入って居り
微動だにせず。皮肉にもこの数十分で
雨は酷くなって来た。

地面に蹲るゆきを何とか道路から剥がし
抱っこをし私道を下るが、ゴミは道路の隅に
置き放し。
抱っこをし数歩下る最中、
こちらの心臓に激痛が走りヤバイッ!と一瞬。
このままではゆきも落としてしまう。
ゆきを抱き抱えたまま、激しくなる雨の中、
暫く座り込む。

ゆきが濡れない様に等と頭では
判って居るも体が動かず、数分間その状態。

ビッショリとなってしまったゆきを
部屋の中へ戻し、少し休んだ後
置き放しのゴミを持って行った。

私道エリアであったからまだ良かったものの
これが少し離れて居たらと思うとゾッとする。

やはりカートはいつ何時も手放せないと
改めて思った。

この日、ゆきは既にフラフラであった事は
判って居ただろうに、何を血迷ったのだか
本当に馬鹿な事をした。

---自分で蒔いた種、地獄の朝---