R9309307
昨日電話で依頼したカモスタ。。。
本日16日取りに。
右側のウルソは、先発の2t。
鞄の隅から出て来た物。

待合室には誰も居ない。
診察室にも! 閑散とし過ぎて居り寧ろ
不気味。
火曜日は予約日にしても誰も。。。
受付にも人の気配が無い。

すいませ~ん、声を掛けると
今まで見た事の無いVTが出て来た。
一人だけ奥に居たらしい。
薬を取りに来た旨を伝えるついでに
何故誰も居ないのか尋ねると
ミーティングだとか。

このミーティングの有る日には
昼から15時までは予約を入れない様だ。

会議ですか、随分長いですね。
月一回なので。。。

症例検討会とかですか?
否。。。院内の方針とか、業者の講習で。。。

特に患者の症例検討会等の
カンファレンスをするワケでは無いらしい。

薬を受け取り会計をするに中り、
受付カウンターに近付くと目に入ってしまった。
所狭しとカルテや様々なバインダー等が
整然と並べられて居る棚の前、
モルモットやハムスター用の小さな簡易ケージが二つ。
一つにはレッドの小さな小さなトイプー。
どう見ても10cmも無い大きさの幼犬、
もう片方のケージにはクリームカラーの
これ又小さなポメが大人しく収まって居る。
トイプーの仔はオブジェ化して居たが、
ポメの方は敷かれた薄いハンドタオルを
楚々と齧って居る。

ケージには「?田ペット」というクチャクチャで
薄汚れた紙がガムテープで貼り付けられて居る。
その「?」部分の滲んだ文字は「牟」にも
読めるが「生」にも見えた。

カウンター内へ身を乗り出す様にし
眉間に皺を寄せ、その仔達を食い入る様に
見るオカシナ患者を、これ又驚きの様子で
眺めて居るVTが左側から薄らと視界に入った。

---

場所柄、恐らく「生田」だろうと思われるが
「生田」だとしたら、あの悪名高き
「生田ペットのナルオ」しかない。
だが、あのナルオが販売前の仔等のケアを
して居るとは考え難いのだが。。。
とにかくこのショップは劣悪。
以前はクリーニング店を出して居たが
その場所でイヌの繁殖を始めてしまい、
犇めき合う様何段にも積み重ねられたケージに
イヌ達は閉じ込められて居た。
一歩足を踏み入れると
アンモニア臭激しく、床は濡れた新聞紙で
埋め尽くされて居た。
何度も足を運んだが行く度に
気が遠くなる。
イヌ達は大井松田のオークションでも
値の付かなかった仔等を仕入れ、増やされた。
テナント賃貸オーナー、
近隣からの苦情も多く。。。保健所等も
介入し何度も注意をしたが
注意を受ける度に、ドスの聞いた声で脅し
周りはその内に黙ってしまった。

動管法が少しばかり改正され、今では
この様な事は有り得ないかも知れない。

だが当時、当に「バックヤード」には
7~8頭の毛玉その物、塊の様な仔達が
短い鎖に繋がれ、声帯の切られた声で
ハゥハゥと媚を込めた笑顔を向け
必死に助けを求めて居た。
全頭連れ帰りたい衝動にかられたが
何も出来なかった無力な自分。

数年後、クリーニング店は無くなって居り
安堵したのも束の間、ナルオは場所を移動し
更にパワーアップをして居た。
しかもニ店舗に拡大。
現在はあれ程酷くはないと思うが、根本は
何等変わっては居ない。

イヌ飼いは勿論、特にイヌに興味の無い
人々さえ、このエリアではナルオは有名。
ノトリヤスの意味で。。。

---

そのナルオが動物病院等へ
幼犬の健康診断を依頼する等考え難いと感じる。
掛かり付け医は、
十数件のショップと提携して居る。
きちんとした病院である事は確か故
クーリクやオザワ等の様に、
ショップ経営動物病院ではない為、
多少はマシだろうとは思う。
中にはトンデモ獣医も紛れては居るが
大部分はまともで優秀な獣医達。

どちらにしろ、動物病院と繁殖屋、ショップは
表裏一体だと強く感じた一コマ。

昔の悍ましい記憶が鮮明に蘇ってしまった。
何と無く重い気持ちで
ゆきの元へ急いで戻った。