自分では体位変換が出来ずに
独りで藻掻いて居た。
多分午前2時頃。

ガサガサ、ハァハァの音で気付いた。
相当頑張ったらしく、ゆきも
周りのブランケットもクチャクチャ。
悪い事にブランケットで
更に雁字搦めになって居た。

声一つ上げる事なく、又独り奮闘を
して居たゆき。
それを見過ごしてしまった。
一回のみならず二回も。

ゆきの後肢は、かなり震えて居る。
散々踏ん張ったのだろう。。。

良く徘徊をするヒトの介護では
ベッドの下に介護者が寝る際
患者の腕と介護者を結ぶ方法も有るらしい。

ゆきの前肢とこちらの手を結び
ゆきがモゾモゾし出せば判る様に
してみるか、と考えるも
下手をすると、その紐で更に雁字搦めに
なってしまうとも限らない。。。

どうすれば良いのだろう。。。

赤い糸