気持ちだけは前向きなゆき。
散歩へ行く気満々。
除草剤の小径へ。
この日は冷え込みの戻った朝、
最近のゆきにしては厚着。
途中、ペペポポママと会い「頑張ってるぅ~
偉いね~歩いてんの、凄いねぇ~」
と又優しく大きな声を掛けて貰う。
何故かママは戻って一緒に除草剤の小径
を上る。ポポは逃げ惑って居た。
小径を出るとコボと遭遇。
挨拶。この仔は本当に穏やか。
匂い嗅ぎが出来て嬉しい。。。かな?
ゆき。
トラックがこちらに入って来るらしく
ゆき、コボとポポも慌てて避ける。
こういった際、カートは直ぐに方向転換が出来ず
迷惑を掛けてしまう。
パパに連れられたフラッシュ?も
急いでトラックを横切る。
皆と暫く話し、別れた後
お気に入り場へ。
葉桜の下を通る。
参道へ。
木の根っこが気になる。
誰の匂いなのだろう。。。
まだ大きな塊は見えるらしい、ゆき。
だが躓き放題となってしまった。。。
それでも土の上を自分の脚で踏み締め
匂いを確認する事は、可能な内はして欲しい。
した方が良いと思うが。。。
左側も行くそうだ。
カラーが引っ掛かり、リードが
ゆきの体を傾かせてしまう。
空かさずカートの位置を直すのと同時に
カラーを回す。
参道を出、乗る。
神社下公園の桜も
禿げて来た。
公園、行きたいのか?身を少し乗り出し
公園方向を見て居る様だ。
集会場通りにぶつかる手前で降り
勾配を上る。
そして匂い確認をし乍ら
ゆっくりと進む。
猫さんの姿は全く見えないが
猫さん集会場へ入り
ラウンド作業も忘れない。
倒れそうになり
急いで乗って貰う。
このまま汚家に。
少し歩き過ぎたのか、不穏な表情。
道行く人々に声を掛けられる事が
多くなった今日此の頃。
ゆきは本当に頑張ってくれて居る。
夜中~明け方、乾性咳嗽が
止まらず眠る事も侭成らない事等
微塵も感じさせず、当たり前に散歩へ行く。
後肢が中々立たず、立てばフラ付き
歩けば縺れる。
それでも頑張ってくれる。
皆が励ましてくれる様、ゆきは満身創痍の中
頑張る。。。
身体の自由が日々、失われる中
常に前向き。。。走り回り、
仲間達と燥ぎ、戯れたいだろうに。
実際、本人は頑張って居るつもりも
然程必死なつもりも無いのかも知れない。
唯々、
与えられた「命運」に対し躍起になる事も無く
足掻かず、素直に従うこの姿勢は
日々、ゆきとの別れに恐怖し他のモノが
見えなくなって居る自分は、
本当に見習う事が多いと感じる。
だが、本当に怖い。。。
ゆきが遠い所へ旅立ってしまう事が。