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一週間も前に立春を
迎えたと言うのにこの日の朝、気温は1℃。

ゆきは凄まじい出で立ち。
いつもの厚手ニットワンピ
+ダウン+更にアウターコートを
羽織って居る。まるでゆきだるま。
ゆきだるま



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汚家を出発し直ぐにGR母娘さんに会う。
ゆきは嬉しそうに挨拶を交わす。



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少し歩き過ぎたか、倒れ掛かり
慌てて乗って貰う。



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会えないのは想定内だが。。。
楽しみにするゆきと一緒に
てつ宅へ。



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寂しそうに見える後ろ姿。。。
こういった場合には、敢えて来ない方が
良いのだろうか?



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行きたそうにして居るゆきの
希望通り、嘗てのお気に入り場へ。
此処は畑のはずだが、最早面影は全く無い。



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細かい砂利にカートのタイヤが
取られてしまう。
ゆきも砂利に脚が掬われる。



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参道へ。



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参道は沢山の仲間達が散歩コースに
して居る。匂いも満載。



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参道を出たところで直ぐに乗り



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一旦降り、歩きにて



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神社下公園へ珍しく入ると言う。

何時も整然とした公園。
昔。。。この水道でも水を飲んだ。
少し高い位置に付いて居り
飲み難くそうに体を伸ばし、鼻の穴に
水が入ってしまい
蒸せて居た彼女を思い出す。

この辺りから、急に昔の出来事が
細切れに脳裏を巡り出す。
同時にヒャダインの
「はじめてのともだち the answer」
がまるで映画の様にBGMとして流れてしまう。

※僕はもうあの頃の様に走れないけれど※
※あぁ、僕を抱く君の手が震えている※

幸い誰も居ない。
ゆきのお尻拭き用ティッシュを
束で取り瞼に押し当てる。
マスクの中は鼻水の大洪水。

カートを止めると
ゆきは怪訝そうにこちらへ視線を移す。
自分のせいで飼い主が悲しんで居ると
勘違いをしては一大事。。。
耳に口を付け、出来るだけ高い声で
可愛いね、可愛いね、可愛いね、
ゆきいつも有難うね、有難うね、有難うね。。。

繰り返した。



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公園の茂みには行かず



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丸くザッと見渡し



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きちんと砂場を避け



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呆けっとして居ると躓き乍ら
階段を登ってしまう。
見て居たのだが、何をして居たのだろう。
これまで暫く公園へは入らすに居たのだが。。。
これも奇妙な行動。



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入口に留めたカートを走って取りに行く。
ゆき限界の体勢。カートにて少し休み



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集会場通りへ入る。



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屈み、顔を取ろうとした結果。



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少し成功。



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転ばない様、かなり気を遣う。
脚取りが覚束なくなり、更にリードの向きは
重要となる。カラーが回らず、体に触れたまま
歩き、少しでもテンションが掛かると転んでしまう。
これまでは上側からのみカラーを半回転させる事
しか考えなかったが、下からクルッと回しても良い、と
如何にも当たり前の事に今朝気付く。



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数日前にも興味を持った猫さんが
敷いて居たジャケット

又、行きたそうにして居るのは判ったが
この様な状態であっても
全身を駆使しこちらの動向を
伺って居る様子が手に取る様に解った。

飼い主がこのジャケットの方向へ向き直ると
嬉しそうな
;以前であれば踵を返す;仕草をする。



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思う存分、匂い確認中。



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やはり少し歩き過ぎたか、
目が虚ろになるゆき。



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ぞくの匂いは分析出来たろうか。



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 又、昔を彷彿させる行動。。。
側溝の匂いを嗅ぐ。

もう何年もこの様な事をして居ない。



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どうしたのだろう。



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何かの黙示に思えて仕方が無い。。。 



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トイレでないにも拘わらず、
汚庭へ何度も出たがる、
急に食思が少しばかり復活する。。。
普段行かない公園の中へ
どれ位振りだろうか、入ると言う。。。

そしてこの、同様何年もして居ない行動。
本来であれば微笑ましく見て居られる事だが
今現在のゆき体調を鑑みると
唯、楽観的には受け入れられない。

怖い。。。本当に恐怖で心が支配される。
諷諭としか考えられない。

ゆき、頼むよ、本当にダメだからな。
お願いだよ。。。



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この辺りで再び、蹌踉け転びかかってしまう。
又、プライドを傷付ける事に
拍車を掛ける様な事をさせてしまった。
傍に付いて居乍ら、リードばかり気にして居た。



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カートに乗ったまま、汚家私道上で
コタロウに会うも
ゆきは全パワーを使い果たしたかの様
降りられず、上から社交辞令的な挨拶をしたのみ。
降りるか?と聞くも、聞こえず。。。



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疲弊し切った表用。。。
疲れさせてしまったか。。。

ゆき、本当にどうした?
まさか今、良く言われる「優しい時間」
じゃないよな?
違うよな?本当に違うな?
考え過ぎなだけだよな?