虹の橋

12月16日
朝散歩で一度に2頭の訃報を知る。

遠くから「ゆきちゃ~ん」と呼ばれ
振り返ると、こちらに一目散で走って来る
ルピナスと飼い主ママ。

母イヌエンジェルが亡くなったの、と。14日。
エンジェルは7月にリンパ腫と診断されては居たが
その症状は全く無く、一切の治療もして居なかった。
数時間前までいつもと変わらず庭でトイレを済ませて居た
と聞く。安らかな死だったそうだ。
多分老衰だったと思う、と飼い主さん。
15才7ヶ月。。。

元々散歩が好きではないエンジェルと会う事は
余り無かったが、娘のルピナスと違い
大人しい仔だった。

そして暗く重い気持ちで家路に就く途中、
ゴミ置き場でペペポポ飼い主さんと
会った時の表情が暗かった。
いつものあの元気で溌剌とした雰囲気を
感じ取れない。何かあった、と直感したが
やはり大きな事が起きて居た。

ぺぺが死んじゃったの、と。。。

散歩中、歩けなくなり抱っこをし自宅に戻った直後
そのまま亡くなったそうだ。
16才。。。

二人共、飼い主に介護もさせる事無く
苦しむ時間も無かったかの様
静かに。

ぺぺの訃報を聞いた後、
直ぐにエンジェル飼い主の今度はパパと会う。
エンジェル死んじゃった、と同じ話を聞いた。

この「死んじゃった」という言葉が
自分には重苦しく凄烈に響く。
「亡くなった」でも「死んだ」でもなく
「死んじゃった」という言い回し。。。これは、
こう感じる様になったのは、
あの無治療の大型犬ポポ
亡くなった際飼い主さんから来たメールを
見てからだ。「死んじゃった。。。」と。

「死」というのは本当に冷酷無慚だ。
不可逆的、二度と現状には戻る事は出来ない
残酷な現実。。。

イヌの一生は短い。。。
その短い中でニンゲン世界に
同調し生きて行く。彼等に取り
けして短くはないのかも知れない。。。
だがニンゲン基準で考えてしまうと
やはり短い。短過ぎる。

散歩をし、食事を摂り、
飼い主と一緒に戯れ、眠る。。。
繰り返し、そして年を重ねて行く。

さようなら、永遠に。